2009年12月11日 環境・建設委員会
山下委員 私は、奥多摩ビジターセンターの指定管理者の指定について質問いたします。10月22日のこの環境・建設委員会で、私はビジターセンターについて質問し、東京のビジターセンター全体での環境学習活動の積み重ねが、東京の環境を守っていくムーブメントにつながることを指摘しました。環境を守るムーブメントの拠点として、ビジターセンターに寄せられる都民の期待は大きく、その業務を行う指定管理者の責任も大きいといえます。
 平成22年度から奥多摩ビジターセンターに指定管理者制度が導入されますが、指定管理者の候補者が適切な管理運営を行うかどうかという視点から、幾つか質問させていただきます。
 まず、奥多摩ビジターセンターに指定管理者制度を導入する目的を伺います。

大村自然環境部長 奥多摩ビジターセンターの管理運営につきまして、指定管理者の創意工夫により、多くの人々に利用されるような質の高いサービスを提供するとともに、効率的な運営を図ることを目的に指定管理者制度導入するものでございます。

山下委員 今回の指定管理者の候補者選定については、ことし7月に、候補者を公募したところ、2社から応募がありましたね。指定管理者には、質の高いサービスの提供や効率的な運営が求められますが、それにふさわしい候補者を選考することが重要と考えます。
 今回の指定管理者の候補者選考に当たり、どのように審査をしたのか伺います。

大村自然環境部長 指定管理者の候補者選定に当たりましては、東京都指定管理者選定等に関する指針に基づきまして、外部の有識者が主体となって構成される選定委員会を設置し、利用の促進、地域連携、緊急体制の確保、業務の効率化などについて審査を行ったところでございます。

山下委員 今、答弁いただいた審査によって、応募のあった2社のうち、東京都公園協会が奥多摩ビジターセンターの指定管理者の候補者として選定されましたが、東京都公園協会が選定された理由について伺います。

大村自然環境部長 財団法人東京都公園協会は、奥多摩の自然と登山に関する事業をバランスよく実施すること、広報誌などを活用してPRを充実すること、組織を挙げたサポート体制による業務の効率化を図ることなどを提案してございまして、これらが評価されて指定管理者の候補に選定されたものでございます。


山下委員 指定管理者は、ビジターセンターという公の施設を5年間、管理運営することになりますので、その選考は適切に行わなければなりません。そのためにも選考過程や選考結果については、都民に情報公開されるべきと考えます。
 今回、公募から候補者決定まで、審査項目等、選考に関する情報をどのようにして公開してきたのか伺います。

大村自然環境部長 東京都指定管理者選定等に関する指針に基づきまして、本年7月に、指定管理者を公募する際に、選定基準や選定手順等を、さらに本年10月には、選定理由や選定結果、応募者の得点、選定委員の氏名、提案した事業の概要をそれぞれプレス発表いたしますとともに、ホームページで公開しているところでございます。


山下委員 ぜひこれからも都民に情報を公開していくことを望みます。
 ところで、指定管理者としての期間は5年間ですが、その間の指定管理者の事業実施についてのチェックが重要だと思います。チェック体制はどうなっているのか伺います。

大村自然環境部長 指定管理者としての運営開始後、四半期ごとに業務報告を求めまして、運営状況を的確に把握してまいります。
 さらに、毎年、外部の有識者を主体に構成いたします評価委員会を設置いたしまして、評価を行いまして、その結果を公表するとともに、評価内容に基づき、事業者を指導してまいります。


山下委員 奥多摩ビジターセンターで、安全な管理のもと、環境学習が推進されるよう、環境局のきめ細かな気配りをお願いして、私の質問を終わらせて頂きます。